早期発見で治療法は多い
近年、乳がんになる方が多いようです。
乳がんは自己診断もできる癌です。
まずは、毎日のチェックを心がけ不安な場合は専門医へ相談を!
早期発見で、現代の医学や最新治療は進化していますので、治療法の選択肢も沢山あります。

『乳がん』とは・・
乳頭から張り巡ららさえれて(乳腺)にできる癌。
自覚症状で発見されることも多い。
乳管内と乳管の外まで広がる癌があり、外に出ている場合は転移の可能性も!
『検査で確認』
●しこりの大きさ
●癌の種類とタイプ
●リンパ節転移は無いか
●乳管内への広がり
早期発見すれば5年生存率は90%以上に!
癌の種類や性質を特定すれば、効果的な治療を選択できます。
日本人の乳がん患者『約7割』にあたる、(ホルモン感受性がん)にも性質があります。
ホルモン感受性がんとは、女性ホルモンの『エストロゲン』の刺激によって増殖する癌です。
進行が早いもの、遅いもの、HER2があるかないかで手術後の治療の組み合わせが変わるようです。
※HER2とは・・
癌細胞に(増殖しろ)と命令を出す『HER2タンパク』が過剰にある状態。
治療方法は組み合わせで、性質に合わせ行います。
【ホルモン療法】
エストロゲンの産生、エストロゲンが受容体と結合するのを阻害、閉経前では一時的に月経が止まりますが、治療が終わると再開します。
妊娠も可能。
【化学療法】
抗がん剤治療です。
今は副作用も考慮した治療に取り組んでいる病院も増えています。
【抗HER2療法】
HER2がある乳がんの場合に用いられる治療法です。
正常な細胞は傷つけず、HER2がタンパクを狙い撃ちするため、比較的副作用が少ないといわれています。
※乳房の温存手術をした場合や、リンパ節に転移があった場合には再発を防ぐため
『放射線治療』が必要です。
その他最新治療では、大きなしこりが見つかったら、すぐ全摘出・・ではなく、抗がん剤治療をして癌を小さくし、部分切除ができる『術前薬物療法』もあうようです。
また、すべて切除したとしても、その同じ手術内できれいに再建することが可能です!
そして・・・遺伝子の乳がんにおいて日本初の治療薬が登場しました!
遺伝子的にかかりやすい体質を持った人がいます。
中でも最も多いのが『BRCA遺伝子』が変異して発生する、遺伝性乳がんです。
7月に登場した新薬は、変異した癌細胞をピンポイントで攻撃する画期的な治療薬。
現在は再発した患者様にのみ、保険適応で処方されています。
これに伴って、変異したBRCAの遺伝子を調べる血液検査も、保険適応になっています。
最後に・・
癌の増殖を抑制する研究が進み、『分子標的薬』が進化しています。
つまり、癌細胞の生存・転移に関わる(タンパクや遺伝子)のみを分子標的薬で狙い撃ちする新薬が続々開発中です。